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子育ては自分育ての大いなるお恵みを受ける時

ブログ

2021年1月5日

教室便りより転記

先天的心臓疾患で命を落としかけてからこの10年間、私は中学、高校、大学生の時以上に様々な分野のことを学んでまいりました。
本箱から溢れるばかりの本も読んでまいりました。
最初は理解できなったことが、今は確信となってきております。

書道を人に伝え始めたのが1980年。

名簿を調べてみますとかれこれ600人の方に書道を伝えたことになります。

その間、様々なトラブルを抱えた親子に出会いました。

その頃私も子育て真っ最中で成長の過程にあり、最初の頃は、その本質的意味がわからず、その対応にすら苦慮したことを覚えております。 

でも今はこう言えます。

子供を通して現象化する問題(課題)は、親御さんが超えなくてはならない課題(観念純化の課題)だということです。 

私も最初はこのことを良く理解できませんでした。

「子供の抱える問題は、100パーセント親の問題です。」と、講師に言われると、まじムッとしました。

ムッとするこの反応が、自分の抱えるバグだということにすら気づきませんでした。

何を隠そう私もいっぱい心にバグを持っておりましたからね。 

繰り返し様々なトラブルを起こす子供の親御さんの言動を注意深く観察しますと、いつも問題の本質をなかったことにすることに気づきます。

自分を被害者に持っていくのです。

心理学でいうクリエイティブアボイダンス(創造的回避)です。

いつも自分は悪くないのです。

例えば困った状況をいつもパートナーに押し付け、感謝もしなかったり、相手を許すこともしなかったりします。

子供は親の言動を注意深く観ています。

感謝をしない、許しもしない状況で全てがうまくいくわけがありません。 

物理の話になりますが、現象はオファー波とエコー波があって初めて起こります。

以前教室便りで交通事故を繰り返し起こすメカニズムを書いたことがありますが、それと同じ法則です。

宇宙の法則とか、量子論というと毛嫌いされる方が多いとは思いますが、なんのことはなく自分が出した周波数が戻ってくるというだけなのことなんです。 

作用反作用の法則ですから、押した力は押した分だけ戻ってきます。

口先の感謝なんて、意味ありません。

いかに行動するかです。

感情はエネルギーですから、怒りの感情をぶつければ怒りが戻ってきます。

意思もまた本当に強いエネルギーです。 

子供は様々横道に迷い込みながら成長していきいます。

その横道に迷い込んだ時、身を呈して本道に戻すのが親の愛です。

その時情は必要ありません。

ちっちゃな横道に迷い込んだ時、その本質が自分にあるかもしれないと、おやが本気になってかかわれば、その後子供が横道に迷い込むことも少なくなります。

しかし、そこですべてを人のせいにしていれば、その迷い道はさらに深く幅広く本道との違いがわからなくなるほどになっていきます。

天はいつ気付くの、いつ気づくのってお知らせを発しているだけですが。 

量子論て、簡単に言えばトンボのめがねは七色めがねで説明できます。

みな誰しも心に様々な観念という色めがねを持ってます。

例えば悪口を言い続ける子達、それは自分のことを言っているにすぎないのです。

あの人が赤だと思うのは、自分の心に赤があるからなんです。

自分の中にデーターが無ければ反応は起こらないのです。 

私も還暦の頃にそのことを理解したので、悪口をぐちゃぐちゃ稽古中に言い続けるのも致し方ないことだと思って、気づきを待っております。

子供の時にこのメカニズムを理解できたら、その子達の人生は早いうちに開けるでしょう。 

自説を説き続ける方、これもその人の観念にすぎません。

一つの正しさなんてこの世には無いのですもの。

正しいという文字の字源は城壁に足を向けること。

つまり城壁を攻めるという意味なのです。

こういう私も、昔はよく自説を説き譲らなかったことがありました。


今もその傾向は十分ありますが。 

やはり虹は7色だから美しいのです。

人はこの世にみな違った目的を持って生まれてきたと言われています。

みな違っていて当たり前。

世の中がだんだん全体主義的になってきて、一つの価値観で縛られるようになるのはちょっとしんどいです。 

わたしは生徒たちが皆、美しい回転をしながら成長を続けることを信じております。